220人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
……
あれから1時間。
どうしよう。
涼介さんの熱弁が止まらない。
しかも、内容は『愛について』で。
恥ずかしくて、聴いていられない。
お酒がちょっと入ってるからかな。
そんでもって、いま現在も、
ウィスキーをロックでガンガン飲んでいて、
そのせいか舌がとっても滑らかだ。
「俺も今まで、いろんな女を渡り歩いたけど、
コイツに逢って変わったんですよ。
その2人の先輩にも、
本気で好きな女が出来れば、絶対に変わるはず。
何て言うのかなあ、満たされるって感じ?
俺的にはもう、ご褒美みたいなもんで、
家に帰ってコイツがいると思ったら、
仕事も頑張れるんですよね~。
好きでもない女を星の数ほど抱いても、
こんな気持ちになれないと思うんだなあ。
極端な話、コイツとセックスしなくても、
ただギュッってしてもらうだけで、
パワー全開になっちゃうし。
なあ、由布。
由布ちゃん。
ゆ~う~。
ぐふふ。愛してる…よお」
そう言ったかと思うと、
エアキスをチュッチュッと投げてくる。
い、いたたまれない。
森田さんの視線が痛い。
最初のコメントを投稿しよう!