0+1カ月

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…… あれから1時間。 どうしよう。 涼介さんの熱弁が止まらない。 しかも、内容は『愛について』で。 恥ずかしくて、聴いていられない。 お酒がちょっと入ってるからかな。 そんでもって、いま現在も、 ウィスキーをロックでガンガン飲んでいて、 そのせいか舌がとっても滑らかだ。 「俺も今まで、いろんな女を渡り歩いたけど、 コイツに逢って変わったんですよ。 その2人の先輩にも、 本気で好きな女が出来れば、絶対に変わるはず。 何て言うのかなあ、満たされるって感じ? 俺的にはもう、ご褒美みたいなもんで、 家に帰ってコイツがいると思ったら、 仕事も頑張れるんですよね~。 好きでもない女を星の数ほど抱いても、 こんな気持ちになれないと思うんだなあ。 極端な話、コイツとセックスしなくても、 ただギュッってしてもらうだけで、 パワー全開になっちゃうし。 なあ、由布。 由布ちゃん。 ゆ~う~。 ぐふふ。愛してる…よお」 そう言ったかと思うと、 エアキスをチュッチュッと投げてくる。 い、いたたまれない。 森田さんの視線が痛い。
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