再び0+1カ月+2週間

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…… 「いつ?ねえ、いつから好きだったの?」 「う、ぐっ、それは、えっと」 いえ、話し相手は涼介さんではなく、 札幌の姉に代わっております。 翌日のイブ。 朝早く姉から電話が有り。 それは単なるご機嫌伺いだったんだけど、 話の流れで涼介さんとの交際を報告した。 すると、自信満々でこう言われたのだ。 「やっぱり!」 「な、何が『やっぱり』なの?」 「ぐふふ、旦那とね、言ってたの。 空気感というかさ、 なんか雰囲気が合うのよ、アンタたち。 だからムリヤリ一緒に住まわせて、 くっつけちゃおうって企んでたの。 やだもう。 まんまと、くっついちゃうんだも~ん」 …へ? 「最初からそのつもりだったの??」 「そうよ。私たちに感謝なさい。 若い男女が毎日一緒に暮らしていたら、 嫌でも意識するでしょ。 でもそんな状況に、なかなかならないの。 よく考えてみて。 いくら姉の旦那の弟だからって、 もし、街角ですれ違う程度の再会じゃ、 彼の良さには気づけなかったはず。 たまに会う程度の仲でも、 『女たらしのダメ男』って、 悪印象のままだったんじゃないかな。
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