再び0+1カ月+2週間

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涼介くんの方だってそうよ。 頭ガチガチの真面目オンナなんか、 絶対に仲良くなれないと思い込んでた。 短い時間じゃ、 お互いの良さは理解出来ないんだから。 でもね、由布。 分かっちゃったでしょ? たくさん一緒に過ごして。 たくさん会話して。 そうして、気づいちゃったでしょ? …運命の人だって。 世の中にはすぐ傍に運命の人がいるのに、 気付かないこともあるんだよ。 最初から除外しないで、 許可を与えてあげなくちゃ。 涼介さんのことだけじゃない。 自分に限界を作るのは、自分なんだよ。 もっと自分を許してあげて。 もっと自分を信じてあげるの。 世界を広くするのも、狭くするのも、 自分次第だよ。 ねえ、由布。 少しだけ勇気を出してごらん。 まだまだ知らない世界が、 ワクワクするような世界が、 きっと待っているんだから」 …最後に姉は、 『うふメリー・クリスマス!』と言って、 照れながら電話を切った。
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