平安異譚 もののけ大戦 第五話

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平安異譚 もののけ大戦 第五話

都大路にて 暴れだした 餓者骸骨 硬い骨の 手足で 検非偉使邸の 塀を 壊し 大路を 内裏方面へ 向かって行きます。 大路には まだ 亡鬼が 溢れていて それもまた 進軍を 始めました。 源 雷禅 すぐさま 餓者骸骨 の 前に 立ち塞がり 雷丸もて 渾身の力で 四つん這いで 進む 餓者骸骨 の 前の手を バッサリ 大切断 返す刀で 今度は 別の腕を バッサリ! 一閃 二閃 たった 二撃で 餓者骸骨の 前進を 止めました。 餓者骸骨が 離れた 検非偉使邸に五王隊 面々が 集まり 力王に 「隊員たちへ邪気にやられた人々救助命令出しました」と 告げて 彼らも ここまで くる間に かなりの 亡鬼の 邪気を 吸い込んでいて 苦しそうに しているが また 手縫いを口に 当て 出発しようと するのを あの 女狐の おぎん姉さん 止め 白い息で 浄化してます。 力王 それを見て「ありがとう。おぎんさん。」と素直に 感謝するや おぎん姉さん 極り悪そうに 「へん!足の手当てのお返しさ」と 言いつつも なんだか 笑みを浮かべ 力王 復活した 五王隊に 人々の救助続きを 優先させて おぎんさん。美鈴御前に 「まだまだ怪我人や邪気にやられた人たくさんくるから。お願いします」と 言うや 餓者骸骨の 進行先へ 走って行きました。 おぎんさん 美鈴御前に 顔をむけ「あの人。真っ直ぐだねえ」と 「はい幼き頃からそうでしたよ」と 美鈴御前も 何やら 嬉しそうに。 内裏には 行かせんとする 雷禅 次は 雷丸を 地面に 叩き込むや 雷鳴 響かせ 先ほど 女郎蜘蛛を 一撃で 消滅させた 雷撃を 放ちました。 しかし餓者骸骨には命中せず? ? いや これは 餓者骸骨 にではなく 大路を 蠢く 厄介な 亡鬼を 一網打尽に するための一撃でした。 おお あれだけ 大路を 埋め尽くしていた 亡鬼 やりました! 総て 消滅! 両腕をなくした 餓者骸骨 のみ と なった その時 上空で鷹王 また 妖しい玉を 光らせて なんと 叩き斬られた 骸骨の二本の腕 再生しました。
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