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すると彼らは路地裏に入り込みある人物と合流した。 「おい、しっかりやったか?」 「はい。殺すことは出来ませんでしたが、成功しました。」 もっと近づいて顔を確認しよう。 「ならすぐに実行だ。土地の権利証の受け渡しをしろ、すぐだ。」 「はい。」 顔を確認できる位置まで近づいた。 まさか、嘘だ・・・。 彼がおじいさんを突き落としたのか・・・。 信じたくは無かった。 でも現実が真実を物語っている。 おじいさんを突き落としたのは、あんなに本が好きで優しい心の、つばさくんだった。 僕は思わず彼に飛びついた。 「にゃあー!」 「なんだこの猫!こら、噛むな離せ!」 乱暴に飛ばされた僕は壁に頭をぶつけ意識を失った。 本当に僕の知っている彼とは別人のようだった。 僕は、死んだのかな・・・。 気がつくと真っ暗な空間にいた。 「・・・ミケよ。」 ん?誰? 声は聞こえるが姿は見えない。 「ミケよ。おじいさんを、あの古書店を守りたいか。」 ・・・当然だよ。助けたい! 「わかった。ならお前を人間にしてやろう。」 え、僕の声が聞こえるの? それに、人間だって?
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