第一章 神岡神斗

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 その男の講義を、教室から溢れた生徒や教師までもが唸りながら聴いている。  「はあー。そんな考え方ができるのか。スゲー」  「成程。そう考えれば……。いや、さすが」  生徒会長も自らの肩を揉みながら感嘆する。  「これが高2で東大模試トップの梶岡海斗の講義か。クラスの偏差値を10上げたというのも納得」  「はい。今日はここまで。お疲れー。先輩方や先生方もご清聴ありがとうございましたー」  講義を終えた海斗を称える言葉が溢れる。  「やっぱスゲー!超分かりやすかった!」  「いつものことだけど、頭良くなったの実感できるよー」
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