15人が本棚に入れています
本棚に追加
第一話 見知らぬ世界
俺、白木基博(一般の高校生)は今の世界に満足していない。簡単にいうと普通すぎるのである。更にいうと普通とは特に可も不可もなく、あたりまえのことをあたりまえにするだけで、他の人に比べた時の比較になるものがないのだ。そんなときついついこのように発言してしまう。
「こんなつまらない世界にいるくらいなら死んでしまいたい。」と、しかし、それを赤髪でショートヘアのここらの家族では珍しいと言われる母が聞いていたようで。
「あんた人に産んでもらってそれはないんじゃないの?」と、ありきたりな答えが、帰ってきた。
やはりこの世界では生きていて物足りない。
そう思って眠りにつくことにした。そのとき夢では物凄い世界観溢れる大地にいることに気づいた。
広々としていて、たくさんの国々の数。まさに求めている地に近いと思った。
しかし、晩御飯を知らせる母の声で目を覚ました。
仕方なくしたの階へと向かい、ご飯をいただいた。
お互い無言で、箸のカチカチという音しか聞こえなかった。母は何度も食事中にため息を漏らしていた。心の中で怒っていたのだろう。
そんなことも気にせず俺は一人、自分の部屋に戻った。そのまま疲れていたのでベッドに倒れ込む、
そのまま3分ほどで眠りについた。どのぐらい時間がたったのかはわからないが、薄く目の前は明るい事だけはわかった。しかし、そこにあったのはいつもと違う光景の場所だった。ここはどこなのだろう。
そんなこと思いながらあたりを歩き回り一時間。さすがに疲れたためその場に座りこむ。このあとどうすればよいか分からず考えてこんでいたのだが、ふと、目の前に一つ影があることに気づいた。
最初のコメントを投稿しよう!