第二話 新たな世界での生活

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第二話 新たな世界での生活

その影を見慣れて来たのか、それが何なのかを認識することができた。それは、自分と同じ人間だということだ。あちらはこちらに気づいたらしくこちらへと走ってきた。すると、 「もしかして貴方もこの世界へ知らぬうちに来た方ですか?」と聞いてきた。 このまだわからない世界に自分以外に人がいたことに嬉しかったのもあり、すぐに返事をした。 「そうなんだ気づいたらここにいた感じなんだよ」 しかし、いきなりその人物は俺のてを引っ張ったまま大きなドームのようなところまで連れていかれた。まわりの綺麗な自然の数々達に比べて薄気味悪いところだった。鉛色の空の下、周りには俺たちと同じように一般の人達がたくさんいた。そのとき目の前に現れたのは巨大な人物だった。するとその人物は 「これより君たちにはバトルオブゲームBattle of Gameというものを行っていただく。ルールは至って簡単でこのゲームの地下にある二百のフロアに挑み最下層のボスを倒すことでのみクリアとなる。クリアした人は勿論元の世界に返すと約束しよう。だが、このゲームでの死は君たちの本当の世界での死に繋がると理解して貰おう。いきなりで悪いのはわかっているが、これは現実なのだから覚悟していただきたい。以上で説明を終わらせて頂く。新冒険者のために各自に初期装備の品と回復の道具を送っておいた。ありがたく頂くように。ではまた会おう。」 と、言い残し謎の人物は消えた。俺は拳を強く握ることしかできなかった。確かに今の世界のようなものを望んでいたのは事実だが、ここで死ぬと元の世界でも死ぬだと?ふざけるな、いきなりこの世界に連れて来られて、そんな危険なゲームさせるなんておかしいだろう。俺は怒りのせいでしばらく動けなかった。
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