第六話 救世主

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第六話 救世主

そこに現れたのは、一人の女の人だった。あとあと名前を聞いたのだがこの人の名前はアリサというらしい。緑色の長い髪を持っていた。そして俺たちの隊をほぼ全滅まで陥れたボスと一人戦いだしたのである。俺は恐怖で動けなかったのだが、一人で戦って勝てるわけがないので助けようとしたのだが、彼女は一人でボスを倒してしまった。しかもほんの数分で、、、 周りはフロアボスを一人で倒したことへの歓声と突破した喜びの声で溢れていた。 しかし、彼女はそんなことも気にせずこちらに来て大丈夫かどうか確認しに来てくれた。こんなに優しい人はこの世界で初めてだったので改めて凄い人だなと思った。しかし、そうしていられたのもつかの間だった。ここにいる全ての人がもう次へと進み出したのだった。みんなお礼も言わずなので、そのまま元の世界に帰るためにせかせかと移動をしているように感じた。しかし、その本人はとっくに次のフロアに進んで行ったようだ。なので俺もこの先へ進むつもりだった。すると、パーティの他のメンバーがやられてしまったカズシがいた。俺は残酷で辛い気持ちは分かるのだかこのままではまずいので一緒にもう一度旅をする事を決めた。そして共に下のフロアの階段を下ったのであった。 ──────しばらく下り続けて光が見えてきた。ついに第二フロアへと辿り着いたのであった。早速 このフロア専用の地図を確認したのだが、街が近くになかった。このままでは日が暮れるのでいっきにまだ一番近いロクマ村へと向かうことにして、進んで行った。なかなか敵がいないので心配だったのだが村が見えて来た頃に大きな熊のような敵が現れた。二人でコンビを組み戦うのは初めてなのでちょっと不安だったがその考えはすぐ飛んでいった。 気づかなかったのだが二人ともなかなかレベルが上がっていたので苦もせず倒すことができた。 ついにこのフロアの休憩できるところについた。 ──ロクマ村─── ここは村にしては勿体無い程街に近い広さと文化があった。ショップや家がたくさんあり村人の生活が生き生きとしていた。※(ここの村人は進むのを諦めてここに住むことを決めた人の集まり) 俺たちはまず、次に進むまでお世話になる宿を見つけたのでそこに泊まることにした。
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