78人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
「次は、いつ会える?」
「又、ラインするから」
結(ゆい)は、ベッドがら出ると、バスタオルを体に纏い、バスルームへと。
シャワーの水音だけが、部屋にこだまする。
僕は、そそくさと服のポケットから財布を取りだし、二万円を引き抜く。
そして、それをテーブルに置かれた結のスマホの下に挟む。
暫くして、結がバスルームから下着姿で出てきて、スマホの下の二万円を取り出し
「ありがとぅ」
「今月は、ピンチだったから助かるわ」
「まあ、いつもなんだけど」
そう言って、恥ずかしそうに笑った。
僕は、バスタオルを腰に巻きバスルームに。
シャワーの詮を全開にして、お湯を体に打ち付ける。
まるで、さっきまでの結との余韻を、洗い流すかのように。
いつまで続くのか?
こんな関係。
しかし、惚れ惚れする美貌。
しなやかな、肢体。
どう間違っても、僕なんかとは無縁な女性。
それに、親子程の年齢差。
街にだって、滅多に居るもんじゃない。
いや、僕の好みを全て具現化した結は、特別なんだ。
僕はバスルームから出て、服を着ると
「さあ、帰ろう」
二人でホテルを後にして、別々の帰り道へと。
最初のコメントを投稿しよう!