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二人きりの夜
想像以上に暑い…。
ようやくたどり着いた民宿(ミサトのおじいちゃんの家)の部屋で倒れこむ私に
「ユウリ、海行こうよ。こっちの海超綺麗だよ。」
「私、日差しはもう、ちょっと…。」
「えー、せっかく来たんだからもったいないよぉ。」
子供みたいに拗ねるミサトに
「ごめん、ちょっと休ませて。落ち着いたら行こう。」
「わかったー。」
冷房の効いた部屋で横になっていると
旅の疲れと安心からか少し眠ってしまった。
寝込むのではなく眠れたことが
少し不思議だった。
「あ、起きた?」
太陽は赤みを帯びて沈む用意をしていた。
部屋には水着のミサトがいた。
「このくらいなら大丈夫でしょ?行こう。」
「うん。」
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