「早くあなたの口から好きだと言わせたい」

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「やっ、いい、私重いから。自分で…」 そう言って拒むと、同じ目線になった彼が柔らかく微笑む。 「全然。軽いです」 そして私を抱えたままスタスタと部屋に入っていき、そのままベッドに沈めた。真上にはネクタイを緩める樋山くん。その仕草が色っぽい。 「そんな眼で見られたら、俺、止まんないですよ」 「そんな眼……って?」 「期待してる眼、ですよ」 そう言ってスルリとネクタイを引き抜くと、ベッドに沈む私に覆いかぶさってきた。細いけどのしかかられるとやはり男の重み。 そしてさっきの続きと言わんばかりにキスを繰り返した。水音を立てて次第に深まるキス。無我夢中で応じた。 気持ちいい。口の中に性感帯があるなんて知らなかった。
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