「あなたをすがらせたかった」

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永井さんは呆然とする私の目の前まで来ると、そっと肩を引き寄せ大丈夫?と囁いた。 その瞬間、心底ホッとした。永井さんに会うのはこれで3度目なのに、絶対的な安心感のようなものが私を包んだ。 「Aby,Actually……」 そしてそんな私の肩を抱いたまま永井さんは流暢な英語でアビーという男性に、彼女は僕の知り合いだと説明してくれた。 それにアビーは納得したのか、私にsorryと言ってその場から去って行った。
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