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「ご存知でしたか。小田桐先生」
「まぁね。そう言う話には敏感なほうだから。しかし佐和のやつ、次は大企業の御曹司とは」
やるなぁ、とククッと喉を鳴らし笑う小田桐。
何がおかしい?
もし彼女のことを肩書き目当ての女だとでも思っているのなら、それは大間違いだ。
あんたの時はそうだったかもしれないが、俺は違う。それは自信を持って言える。
「あいつ気が強いし大変だろ?君ならもっといただろう。お兄さんはしっかり岩井家の娘さんをもらったみたいなのに」
しかも人の家の事情を覗きすぎだろう。大きなお世話だ。
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