君の本音を引き出す方法~side by 渉~

55/63
前へ
/419ページ
次へ
「ご存知でしたか。小田桐先生」 「まぁね。そう言う話には敏感なほうだから。しかし佐和のやつ、次は大企業の御曹司とは」 やるなぁ、とククッと喉を鳴らし笑う小田桐。 何がおかしい? もし彼女のことを肩書き目当ての女だとでも思っているのなら、それは大間違いだ。 あんたの時はそうだったかもしれないが、俺は違う。それは自信を持って言える。 「あいつ気が強いし大変だろ?君ならもっといただろう。お兄さんはしっかり岩井家の娘さんをもらったみたいなのに」 しかも人の家の事情を覗きすぎだろう。大きなお世話だ。
/419ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12705人が本棚に入れています
本棚に追加