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すると中からはまだ俺の名前を連呼する彼女の声が聞こえる。渉、渉と。
「はぁ……やっぱ無理かも。いきなり不自然すぎる」
終いには落ち込み始めた。
おいおい、なんなんだよ。コソ練って。
「可愛いすぎるだろ」
ついに堪えきれなくなった俺は、その場でぷっと吹き出した。
あー、もう彼女にはやられっぱなしだ。
知れば知るほど愛おしい存在になっていく。日に日に好きになっていく。
俺をこんなに夢中にさせてどうする気だ。
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