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そのたび、緊張し疲れてしまう。 身体もだるくなるはずだ。元気は、ぐっすり寝てしまった。 目を覚ましたのは夜になってからである。 ミチコは居なかった。 ぼんやりしたまま、ベッドから出て灰皿を持ってリビングの ソファーに腰かけた。 暖房がほどよく効いていて、心地よい。窓外を眺めると空は 雲で覆われ星は見えなかった。人工的な灯りが輝いていた。 吊り橋を渡る車の赤いランプが、ポツンポツンと見え、橋の 塔やケーブルの青い光は、いつものように点灯していた。
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