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昔のことを考えていたら、いつしか七階にきている。 パカ~ンパカ~ンというボーリングのピンが倒れる 音が聞こえてきた。 レーンは十面ぐらいあり、半分近くでプレーされている。 年配者がほとんどで、若い女は居なかった。 ボーリング場のそばに卓球場とビリヤード場も見える。 元気は重いボーリングの玉を投げようとは思わない。 綺麗な女がやっていたら、見ようと思う。しかし、若い 女性はやっていない。 ビリヤードの台は十ぐらい。五、六人が遊んでいる。 卓球台は五台あり、一台だけ使われている。中学生ぐらい の男子が二人だけでやっていた。 二人ともうまい。緊迫した空気が、周りにまで伝わって くる。ラケットを振るスピードが、とても速い。 元気は自然に目をとられた。
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