思い出

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翌日、私は朝から落ち着かなかった。 1限が終わる度に 服装や髪型、メイクを気にしていた。 「あんたちょっと落ち着いたら?」 ついには1日一緒にいた真由に 呆れたような顔をされてしまった。 何も言い返せない私は ただ困ったように眉を下げるだけだった。 そしていよいよ サークルの会合場所へと向かうとき 緊張のあまり、私は半べそをかきながら 真由にしがみついている始末だ。 そんな私を気にすることもなく 真由は迷うことなく会合場所に歩を進める。
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