進まない時間

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ツリーの周りには 微笑み合う恋人達や幸せそうな家族の姿がある。 一人ぼっちの私は そんな光景を見ないように ただただ目の前のツリーを見つめていた。 その時、はらりと 視界の隅で何かが舞い落ちた。 周りであがった歓声に それが雪であることに気付く。 ホワイトクリスマスか………。 私はそっと 服の上からペンダントトップに触れ 過去へと思いを馳せた。 ねぇタク? いつの間にか私は貴方の歳に 追いついてしまいました。
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