思い出

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真由の両親とも合流し 入学式が行われる講堂へ向かった。 真新しいスーツに身を包み これからの生活に心踊らせている私達は いつもならつまらない偉い人たちの話も なんだか少しだけ楽しく感じた。 あっという間に入学式は終わり 私と真由は両親と別れて 少しだけ大学内を見て回ることにした。 「ねぇ、君たち新入生?」 突然後ろから声をかけ 私達の間に入るように肩を抱いた人物は 明るい髪を無造作にセットし 腰穿きしたジーパンに じゃらじゃらとシルバーのアクセサリーを付けた 見るからにチャラそうな人だった。
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