第9話 囚われのローゼリア、アリス大疾走す

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「俺は男だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!どんな女の子よりも可愛い男なんだぁぁぁぁぁ!!!!」 やっぱり、この状況でもブレることはない。尊敬さえもしてしまえそうだ。 「え?そうだったのですか?でも、頂くのは足ですので、問題ありません。」 ━━ガラガラガラガラガラ!!!! こちらも見事にブレない。 「無茶苦茶言うなぁぁぁぁぁ!!!!」 アリスは不安になった。この速度なら、もう食堂についてもいい頃だ。なのに、同じ風景しか見えない。………アリスはもう、エリカのテリトリー内に閉じ込められていたのだ。 「早く力尽きてください。優しく、もぎ取って差し上げますから。」 ━━ガラガラガラガラガラ!!!! 可愛い顔して、物騒なことを口にする。 「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!何なんだよ!!!この役回り!!!」 しかし、速度は落ちることはない。全力で、この無限ループを疾走する。 「止まって頂けないなら、お付き合いします。力尽きるまで走り続けてくださいね。」 ━━ガラガラガラガラガラ!!!! アリスはデジャブを感じた。 「おまえは、白雪姫別ヴァージョンかぁぁぁぁ!!!!」 アリスは安易な表現しか出来ない。バカだから。そのまま、更に速度を上げていく。 永遠になってほしくない、大疾走劇を繰り広げ続けた。 後ろには、車イスで猛スピードを出しながらも、笑顔を絶やさないエリカ。 ━━空間内には車イスの酷い音とアリスの叫び声が谺(こだま)し続けた━━
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