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第8話 雷鳴と共に誘われて
━━目的地近隣までは、意外に使えたアリス一行により、一週間と掛からず到着出来た━━
「……お母様が言っていた『有望株』が伊達じゃなくてよかったわね。」
あくまで、上から目線。
「ロ、ローゼ……。」
変わらない、変わるはずがない毒舌。長々と貶
けな
さなかっただけ、優しくなった。そもそも、悪意のない存在を無駄に長く貶すわけではなかったが。元々、敵意あるものへの牽制のために、精神ダメージを与えていた。煽って、本来の力を出させなくする策。面倒臭がりのローゼリアらしい、鬼畜な作戦だ。
「…で?どこにその屋敷があるの?」
見えないローゼリアには、あってもわからない。しかし、どう考えても、その屋敷もゴーストの一部に思えてならない。戦禍に見舞われたのなら、崩れていておかしくない。それが、当時のままの姿で現れたと言うのだから、気配もあるはずだ。
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