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「・・・ず、随分はっちゃけてるんだね、僕らの元父さん。」
「・・・止めよ、それ考えるの止めよ。どうしても父さんが厚化粧してる姿が重なって見えちゃうから止めよ。」
「それはそうと、僕らはこれからどうすればいいのかな?きっと向こう側にもまだ生き残りはいるだろうし、できれば帰りたいものだけど・・・。あ、勿論アキラ次第だけどね!」
「私は元々ツムグさん追いかけて向こう側行った人間だから。だからツムグさんについていくわ。」
「私も同じくだ。」
黒炭王と妃、ツムグとアキラにイトが少し途方に暮れた表情で話し合う。
それもそのはず、まず第一に開かれているゲートを使って、向こう側の月世界から人々を連れ戻さなければならない。その上で帰還希望者を募り、帰る方法を探さなければならないのだ。先行きは不透明である。
「あー、賢者の石はもうないけどさ。月の神様とは話せるんだし、そしたら協力してもらえると思うよ?」
「そうだよな。あのスレンダー女神様、優しそうだったし。なんかエロエロだったし。」パキィィィン。
凍りつく龍二。
「エロガッパは置いとくとして、他に方法ないんじゃない?
さっさと話進めてさ!さっさと平穏な日常って奴を取り戻して!
そんでアトハモウエニシトクンズホグレツグフフフフ・・・。」
「ゆかりちゃん、女の子がしてはいけない顔になってますよ?
でも実際それしかないですよね。」
エニシがぼけっとし、龍二が氷の中で頷き、ゆかりが頬を押さえ、ゴクミが小首を傾げる。
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