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・・・それから。
それからも私達はしばらくの間バタバタバタバタしていた。
荒れに荒れた旧コロニーの立て直し。
向こう側の月世界からの人々の移動。
現れ続ける肉を得た銀神残党との戦い。
溢れかえったアンノウンや魔物達との生存競争。
エニシはゆうすけおじさんや他の英雄達と共に人の世界を取り戻すために戦い続けた。
龍二君達はまた別。
エニシ達が政府のトップとして、英雄として動き続けたのに対し、龍二君達は市井に紛れて戦い続けた。
向こう側の英雄達と協力しあい、市井の者達を守りながら彼らと共に彼らを向こう側に返す方法もまた探し続けた。
そうして・・・。
三年の月日が流れた。
今日も私は壁上に立ち、月に叫ぶ。
「・・・いつになったらぁぁぁぁっ!!
私のヴァージン!奪いにきやがるんだぁぁぁぁぁぁっ!!
エニシのぉぉぉっ!!
ぶぁぁぁぁぁぁかっ!!」
「・・・え?ご、ごめん。」
「ふぁっ!?」
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