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「・・・どう?見える?」
「ちょっと待って・・・。
あらまあ。」
ざざっ。
遅れて到着した三人が、先にきていた二人と合流する。
遥か遥かかなた。
同じく壁上に集う五人。
皆一様に壁色迷彩服に身を包み、真剣そのものといった表情。
遅れてきた三人が天体望遠鏡を設置する。
「・・・あ、ミカオ君見ない方がいいかも。」
こめかみに手を当てて集中しながら言う小鳥。
「なんだよ?どうなってんの?」
「なんで俺が見ない方がいいんすか?」
弦子とミカオはまだ天体望遠鏡を調整中。
「うほっ!やべっ!」
いち早くピント調整を終えたのはエロガッパ。
ミカオと弦子の視界、ピント調整も徐々に合わさっていき・・・。
映し出された光景は、裸で壁に座るエニシとその胡座の上に背中向きに座るゆかりの姿。
ばきぃぃ!
誰かの望遠鏡が握り潰された。
「・・・エニシもやるもんだな。初めてでアウトドアで背面座位か。」
その妻は呆れつつも冷静である。
その横で立ったまま鼻血を垂らすのはゆうすけ。
望遠鏡を覗き込みながら下半身だけ踊るのはエロガッパ。
ミカオは砕けた望遠鏡を捨てて、静かに水晶纏鎧を全身に生み出していた・・・。
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