第9章 「光を灯して」ホワイトライト!

3/11
前へ
/19ページ
次へ
朝 大学行く前に心配だったので 蒲田さんのアパートへ 二人を迎えに 行くと 紫の影は みかけませんでした。 まあ 四六時中 生き霊を だし続けるのも かなりの精神力 いるだろうし なんて 考えつつ 「昨日は、何もなかった?」と たずねれば 光さん「怖かったあ」と 「えっ!なんかあったの?」と 焦る 僕に 蒲田先輩「大丈夫。蜘蛛が出ただけだから」と いまにも 笑いだしそうに 「だって蒲田さん、平気で外に逃がしてるし、ほんと怖かったんだよ~」と 相変わらず 天然さんだな 光さん 「他には何も?」 「あとはね、夜寝てたら、急に足がつってさ大変だったあ」 「はいはい。こむらがえり起こしちゃって、いきなり、大声出すから、こっちが!びっくりしたよ」 と これまた 笑いそうに 蒲田さん 光さん 真剣な顔で 「これさ、あの夜霧って人のせいかなあ?」と 言い出した時 ついに 僕も蒲田さんも 思わず 吹き出して 大笑いしちゃいましたね 通学途中の 道で 周りの人には なんと ハイテンションな奴ら と 思われてたかも。 「まあ、物理的に蜘蛛を出現させたり、相手をこむらがえりにはいくら、あの人でも出来ないと思うよ」と 一頻り 笑ったあと 光さんを 安心させて あげて 私鉄駅へ 一応 僕は あの紫の影に対して アンテナ 張って 要するに 視えるように しているため 電車内の サラリーマンたちの 鬱なため息 みたいな モヤモヤや 今日こそ 彼に告白るんだ なんて女子高生の 決意表すモヤモヤまで 視えて 感度良すぎで 大学着くまでに かなり 消耗したような (苦笑) 光さんは 講義出席し 僕と蒲田さんは サークル室へ 昨日 川崎部長に 来ててもらうように メールしておいたので 会いに行きました。 川崎部長の無事を確認し 蒲田さんも ひと安心。 僕は 昨日考えた 仮説(蒲田さんの才能を惜しんで説)と 「生き霊について」論文を書いて 彼に 送る作戦を 伝えたら 「それはいいかもしれないな。」と お墨付き もらい 蒲田さん執筆することに。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加