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夜霧氏
蒲田さんの 実話怪談 読み終えて
「彼女は何故、フィクション書いてきたのかね?」と 第一の質問
「いえ、それは小説ではなく、ここ数週間に起きた実話怪談です」と 答えると
第二の質問
「まあ、面白いとは思うが、これだと、私が生き霊出してるように思えるのだが?これは私に対する嫌がらせか何かかい?」と
余裕ぶった 話し方をしては いるが
どうも 目の中
憤怒の炎が めらめら 感じられて
こちらも 第二の矢を放つことに
「はい。これは、僕やうちの川崎部長にも起きた、実話怪談です。」と 伝えて
証拠たる 大森先輩の病室に 現れた 夜霧 の 顔を持つ蛇体の 紫の影 の 画像を
見せつけました。
わっはっは
「なんだね、これは、くだらん細工してきたもんだな。こんなものいくらでも、合成できる」と 言っては
やはり 頭にきたのか
「あまりにもくだらん!これは、私に対する侮辱だ!」と
怒鳴り付けた 瞬間
ああ
なんたることか
かの夜霧氏の
背後から あの忌まわしい
紫の蛇体 (顔が 夜霧氏のもの)の影が ゆらゆらと 沸きでてきます。
僕は すかさず
それを スマホで
パシャ! パシャ!
と二枚 撮影して
それを すぐに
怒り狂う
夜霧氏の目の前に 第二の証拠として 提示しました。
「これはいま、あなたから出てきた影です。トリックではありません」と 告げるや
彼 夜霧氏
ショックをうけた様に 見えたが
僕を 睨みつける 目が なぜか 爬虫類を 思わせる 陰湿な 目になり
あっ!
後ろの 蛇体の影が 僕に 迫ってきました。
「私には、斯様な力があったのか。わっはっは。」と 狂ったように 笑う夜霧氏
ついに 蛇体が 直接 攻撃してきました。
僕は 護身用の 浄めの塩の瓶を 取り出して そいつに 向けて
ばさ~ っと
ぶっかけました。
するとギャー
夜霧氏が悲鳴
「きさま、塩酸なんぞぶっかけよって。警察呼ぶぞ」と 怒鳴り付けているが
「これはただの塩です。塩酸に感じられるとは、やはりあなたの分身ですね。こいつは。」
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