第8章 「紫の影」パープルシャドー

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さて 翌日 大学の サークル室へ 川崎部長が 夜霧に 連絡するって件 に ついて 尋ねようと 行ったらば 驚き! なんと 川崎部長 左手 ギプス 填めています。 「いやあ、昨日あのあとすぐ、夜霧に電話入れて、あいつも了承したんだが。安心して帰宅途中、駅の階段でさ、何かに突き飛ばされたみたいな感じで気が付いたら、骨折しちまってなあ」と 照れ笑い してるが しかも 本人も 薄々 感じてるようで 「なにしろ、あいつに電話したすぐ後だけに気になるよなあ」と。 「何か紫色なもの見かけなかったんですか?」と 聞けば 「うーん、見たような気のせいのような。まあ蒲田くんたち怖がらせてもな」と どうも 肯定してますね 万が一と 思い 今朝早く 神社で いただいてきた お守りを渡して 「邪魔なんですかね。あいつ夜霧は。我々が」と 言えば 「そうは思いたくないがな。無明くんも気を付けるんだ」と 忠告してくれました。 光さんたちは 今日はたまたま 休講とか あり あとから 来るってことなので 僕の方から メールで部長が 夜霧には 連絡した という件だけ 伝えて 部長は まあ 病院行くので (自分の方の) そのまま 別れて 僕は 自主休講しては 図書館にて 生き霊関係の 本を 片っ端から 漁り 対策を 考えましたね。 そして 光さんたちが サークル室へ 来る時間までにまた 戻り 昨日の話を 聞いたりして 馬鹿な話で 彼女たちを 和ませたり していたのだが 大井町くんが 「部長、駅で転けて骨折だってね。最近うちのサークル呪われてる?」なんて 余計な一言 喋っちゃって 「あー、なんか転けちゃったってさっき病院行くってさ」と わざと 平静 装うも。 敏感な 蒲田さん青ざめて 「もしかして、例の?」と 詰問 されたが 「いやあ、なんか人とぶつかってって言ってたよ」と しかし すぐに 部長へメールする彼女。 部長も わかっているから「ああ、ぶつかって転けたんだよ」と 不安を与えないように応えてくれましたね。 この時 僕 決意しました。
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