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その時、僕の耳元で君がささやいた。
「お帰りなさい。愛しているわ」
僕は振り返り、君の暗黒の瞳を覗き込む
愛しい君にやっと会えた
寂しい思いをさせてごめんね
もう君を離さないよ
僕は君を抱きしめる。
「ずっと待っていたの。真っ暗な場所で。二度と私を離さないで」
そして僕は凄まじい力で抱擁された。
息が・・でき・ない
身体が・・骨が折れ・・る・
僕は残った力を振り絞って君にささやいた。
「君を愛しているよ」
バキバキと身体中の骨が折れる音を聞きながら僕が最期に見たものは、君の涙と・・・そして・・
ーENDー
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