「生存の美学の追究」

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人間は常に無意識のうちに 《自己監視システム》を持っている。 だから、「主体(自分)」というのは 自由なようでいて必ずしもそうではない。 既に自分の中に権力を働かせる 〔自我〕が入り込んでいて もう一方の〔自我〕を支配しコントロールしている。 ならば、権力の網目の中で自分なりの生きるスタイルを編み出していけばいいだろう。 フーコーの教えから、私なりに抜粋。 追記。 自己監視システム(権力)イコール モラルや理性といったもの。 人間としての特権です。 生きてきた道で様々ですが 人として為すべきこと、道徳心、是非を問う心は最低限 持ち合わせていたいものです。 日々、殺伐としたニュースが流れています。 科学の進歩に反比例するかのごとき、哀しい出来事が増え続けています。 最近は、自己監視システムの作用を発動させることなく欲望のまま動くかたが増えたように思います。 ひとりひとりの心の作用が、慈しみや優しさといったものへ変われば 世の中は美しいものへなるかと思います。 この世の中は非情でもあると同時に、 考え方一つで非常に美しいものです。
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