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「んじゃ何するロージ?」
「みんなが公園でサッカーするってよ、行くか。」
「イイねー、」
ロージの提案にアルはニコリと笑った。
「あ。」
と、ここでアルは歩みを突然止めた。
「んだよアル、早く行こうぜー、」
「公園って、絶対レイがいるよ。」
今度はロージが「あ、」とボヤくターン。
「そーかぁ~…!俺とレイはお前の遊び場熟知してるしなぁ~!先回りされてるのがオチだな。」
「て事で、今日は冒険の日にしようっ。」
「ぼーけん?」
キラリ、とアルの瞳が悪戯に煌めく。
「さっきさ、王宮見て来たんだ、そしたらよ、王女様見ちったぜ、オレ。」
「それマジ!?超レアじゃん!滅多に表庭には出て来ねーのに!」
それで、とアルは続ける。
「王女様に会いに行こうぜ、これ絶対面白い。」
「見つかったらヤバくね?」
「捕まってもウチのとーさんが軍隊長やってるし、何とかなるって。」
ニヒヒ、と笑う2人は退く事を考えていなかった。
「そーと決まれば、会いに行くぜー!王女様にっ。」
「俺髪セットして来よーかな、王女様だろー?『あなたに一目惚れしました☆』なんて言われたらどーしよーっ!?」
妄想膨らむロージを他所に、アルは王宮へと進んでいった。
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