18人が本棚に入れています
本棚に追加
『お前誰だ!?知らない顔だな!!』
『はっ!?しまった!王宮内の兵士と同じ顔じゃなきゃ意味ないんだった!!』
『こっちに来い!!侵入者だな!?』
『いやーー!誰か助けてーー!!』
ボワンッ。
『何だ子供か、悪戯で入って来たなー?家まで送ってやる、暴れるな!』
『うぇーーーーん、』
ここまでの時間、およそ30秒。
「…口程にもないわね、ロージのヤツ。」
「何が天才だよバカロージ。」
「そもそも何でちゃんと城内の人物に変身しなかったのよ、まさかその辺の人物に変身したまま突っ込むなんてバカじゃないの!?」
いつも2人はアホなロージに振り回されがちだ。
『助けてー!アルー、レイー!』
「「!!」」
(あのバカ!名前を…!)
『ん?アル、レイ?お前1人じゃないのか?』
さぁ、一大事だ。ロージが自分達を売りやがった。
「どどどどどど、どーする!?」
「おおおおおお、落ち着いてアル!」
2人とも激しく取り乱す。
『…?そこに誰かいるな!?』
「「げ。」」
もうダメだ、そう思った時だった。
「こっち。」
「「!」」
どこからともなく、2人は手を引かれた。
「っ…?誰、」
「早く。」
王女、アリルア・アルカディアだった。
最初のコメントを投稿しよう!