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「3人は傾いたけど、お二人さんは??」
「「…。」」
少年の問い掛けに、レンとカリンは表情を無表情に曇らせる。
「…いや、あり得ないから。そもそも私達オピアンの軍人は他国のヤツらに手を借りなくても理想を手に入れる力と実力があるわ。」
頭の堅い、返事だった。
「俺達も、大体エスティコは昔から独自の文化で生き残って来たんだ。豊かな領土のお陰で最低限の生活は送れてる…お前らと無理して手を組んだって、メリットよりデメリットの方がデカいぜ。」
レンの言い分も、ごもっともな話だった。
「んだよ、お前らエスティコの食い物なんてもう買わねぇからな!」
「アルくん、そういうのは良くないよ!その考えが争いに繋がるんだから!」
「うっせぇよエド!お前いい子ちゃんしててウザってぇ!!」
「っ…!」
場は、やはり終始殺伐としていた。
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