第16話ーepilogueー

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『…………。』 彼ら彼女ら5人のファーストコンタクトは、これでもかと最低の出逢いだった。 『……………。』 ざしっ、 全員が、無言で背を向けてそれぞれの国へと帰って行った。 『…………っ、』 それぞれの胸に、(つか)えを抱いて。 これが、五人()の始まりまでのお話。 『………………。』 鬱蒼と茂るその木々の中に潜った五人は、見えなくなったさっきまでの争い相手を脳裏に反芻させながら、歩く。 アルが、 「…世界を、変える、か。」 レンが、 「何なんだよ、無理だろ、五大国共に平和なんて…」 カリンが、 「もう一度、希望が見出せるっての…?無茶な…」 エドが、 「……不思議な四人だったな、」 トーマが、 「真の世界平和、ねぇ~~?」 そう、これはあくまで始まりの話。 【()達が、アイツの言う通り手を取り合い協力したら世界はどうなるんだ……?】 そう考えていた時点で、何か心の中に変革を…先ほどの謎の少年に起こされていたのかもしれない。
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