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『…………。』
彼ら彼女ら5人のファーストコンタクトは、これでもかと最低の出逢いだった。
『……………。』
ざしっ、
全員が、無言で背を向けてそれぞれの国へと帰って行った。
『…………っ、』
それぞれの胸に、痞えを抱いて。
これが、五人の始まりまでのお話。
『………………。』
鬱蒼と茂るその木々の中に潜った五人は、見えなくなったさっきまでの争い相手を脳裏に反芻させながら、歩く。
アルが、
「…世界を、変える、か。」
レンが、
「何なんだよ、無理だろ、五大国共に平和なんて…」
カリンが、
「もう一度、希望が見出せるっての…?無茶な…」
エドが、
「……不思議な四人だったな、」
トーマが、
「真の世界平和、ねぇ~~?」
そう、これはあくまで始まりの話。
【俺達が、アイツの言う通り手を取り合い協力したら世界はどうなるんだ……?】
そう考えていた時点で、何か心の中に変革を…先ほどの謎の少年に起こされていたのかもしれない。
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