第2話ー幽霊森の冒険ー

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ー… 「アリルアがいなくなったぁ??」 城で護衛を任されているアーゼン。彼はマヌケにも今更アリアがいなくなった事を知らされていた。 「………はぁ、まさかウチのバカが何か絡んでねぇだろうなぁ…!?」 「それが、一緒にいた子供達もいなくなっているようでして…」 「完全に絡んでんじゃん!あんの馬鹿アル!!姫様に何かあったら、俺クビで済むかな!?打首かな!?」 「落ち着いて下さい隊長!!」 てんやわんやの城内だった。 『どうかしたの?アーゼン。』 「あ、これはこれは王子。」 黒髪の映える少年が、通りかかった。 「何でもねーっスよ??姫様が城内から抜け出しちゃったとか、そんなワケないっスよ!?」 「そうか、抜け出したのか。」 「何で分かったのっ!?」 「アーゼンはキレ者なのに、そういう所が抜けてて面白いね。」 クスリと微笑む少年は、紫の瞳を光らせる。 「…誰かに唆されたの?アリルアが。」 「んー、何と言いますかね、そういうワケじゃあないと、思うんだけども~…」 「もし犯人見つけたら、連れて来てね、アーゼン。」 彼の紫の瞳は、僅かながら苛立ちが籠っていた。 「僕が、この手でコロスから。」 彼の名は、この国にやがて王子として迎え入れられる…‘‘アリルアの婚約者” 黒髪紫瞳の美少年、 【ルヴァイン・カデンツァ】。
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