第2話ー幽霊森の冒険ー

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ガサササァッ!! 『!!』 4人が、その場に固まる。 「今の、何?ロージ。」 「大丈夫だよアリア。か、風だろ?なぁレイ。」 「いゃ、今の…は、何か…動いたよーな…?ねぇ?アル。」 「うん、動いたな。」 ゴクリ、と4人は息を飲んだ。 「この森ってさ、魔物出る?」 「…俺達の街には全く入って来ねぇけど、人がいないこの森なら、あり得るかも…」 レイの背筋の凍る質問に、アルがそう答える。 「…ごくり。」 アリアが、喉を鳴らした。 『プギャ!!』 『イギャアァァァァア!?』 草むらの影から、獣の声。 「逃げろぉーーーー!!」 「ロージてめぇ!!逃げ足速ぇな!!」 「イヒャアァァァ!!」 「み、みんな待って…!!」 ロージ、アル、レイ、アリアと。4人は一目散に逆方法へと背を向けた、 ダダダ!! 「ハァ!ハァ!」 (そうだ…、俺の魔法でいっちょカマしてやれば…!) そう心に決め、アルはそろりと横向きに目だけ後ろを捉える… 『フゴフゴ、』 その先で、チョコンと小さな子豚がいた。 「って、ただの豚かよ!!」 アル目に映ったのは、小さな子豚、どうやらこの辺りに住み着いた野生のようだ。 「んだよぉ~ビビらすなよ~ぉ!ルルヴェー怖ぇよ~!」 「良かった、死ぬかと思った…!」 「ハァ、ハァ、ハァ、疲れた…!」
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