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ヘナヘナとその場に座り込むロージとレイとアリアの3人。
「んだよお前ら、こんなんでビビってたら我らがアルカディア探検隊は務まんねーぞ!」
「「「そんなのに志願した覚えはない!」」」
息のあったツッコミだった。
『ヴルルルル…』
「「「あ。」」」
「ったく、子豚1匹でこの有様じゃあ、アリアの言ってた場所まで無事に行かねーぞ?全く!」
「アル…?おい、後ろ。」
アルの後ろに、一つの影。
「あ?だからなロージ、ただの小っせぇ豚だろ?ビビんなって。」
「アル!後ろ後ろ!」
「レイまでかよ、お前ら2人して騙そうったってそうはーー…」
「アル!!逃げて!!」
『ブギャアォォォォォオオオ!!』
「…………ん?」
明らかに、さっきの子豚から出たとは考えにくい大咆哮が響いた。
「…………ぇ?」
ソロリと振り返ったその先に、
「……あらあら、こりゃあ、ご立派な…」
さっきの子豚の親だろうか、超巨大な豚…というか猪がいた。
「に、」
さしものアルも、怯えにその瞳を染める。
「逃、げ、ろ、ぉぉぉぉぉおおぉ!!」
「もールルヴェーはイヤだぁぁあ!!」
「助けてーー!!」
「イヤァァァア!!」
一目散に森を走った。
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