第2話ー幽霊森の冒険ー

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ガサガサ… 火を起こし、手に松明を持って森を進む。 ビクビクと、木の葉を掻き分けてレイが歩く。 「何か、暗くない?ねぇロージ。」 「だいぶ日が傾いて来たぜ、早く森出ないと、ヤバいってコレ。」 焦りが、焦りを生む。 ずりっ。 「あっ!」 「アリア!?」 ズザザッ! 転けて、膝を擦りむいてしまった。 「痛っテテ…」 「大変アリア!血出てる!」 「そんな、大した事ないよ、あイタタ、」 道も何処を向いているのか、どっちが出口なのか、全く分からない。 加えて、 ガサガサ… 「何か、さっきから尾けられてる気がする。」 「ちょ、怖い事言わないでよアル~。」 アリアは半泣きになってしまう、 「また魔物が来てるかも、何かそんな気がする…」 アルの人一言に、ゾクリと恐怖が背筋を走った。 「も~!アルがルルヴェー行くとか言うからだ!」 「俺の所為かよロージ!」 「大体パン切れ食べたのだってアルじゃん!」 「はぁ!?レイまで…!何だよお前ら2人して!」 言い争いは、無駄に体力を消耗する。 「ヤメてよみんな!そんな事今言ったって意味ないよ、」 「…悪ぃ。」 「ごめん、俺も、余裕なかった…」 「私も、ごめん。」 暗い森の中が、より一層不安と恐怖を駆り立てる。
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