第2話ー幽霊森の冒険ー

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「…ゴメン、私がルルヴェーに行きたいとか、そんな事言い出したから…」 「そんな、アリアは悪くないよ。だってやっと外に出れたんだもん。」 レイは必死に泣きじゃくるアリアを慰める。 「まず、何とかして森を抜けないと…!ねぇロージ、北がどっちか分かる?」 「キタ…?来た?着た?きた?」 「ロージに聞いた私がバカだった。ねぇどうするアルーー…」 パキリ、 『!!』 木の枝が、踏み折られる音。 「…さて、どうしようか。」 レイには応じず、アルは口を開いた。 『グルルルル…』 「昼間ぶり…だな、イノシシちゃん。」 「「「でっ、出た~…!!」」」 この現状、大ピンチに他ならない。 「どっ、どうしようレイ!!」 「ここはもう、‘‘アルに”任せるしかないわね。」 「うん、そーだな。」 「…えぇ!?」 実はと言うと、レイとロージはこと‘‘獣に関しては”そんなにビビってはいなかった。(幽霊にはビビっていたが、) 「な、何で?アル大丈夫なのーー…?」 ドッッッッゴン!! 「っ!?」 『ブギュアッ!?』 ズガガガガンッ! 思わず、アリアは目を疑った。 木々をへし折り、猪が吹き飛んでいったから。 「へっ、デカいだけだな。父さんの方が怖ぇーぜ。」 「…今の、魔法?」 「凄いでしょ?だから意外と安心してていいよ。」 ニカリと横でレイとロージが笑った。 「あいつ、多分この国の同世代で一番強いから。」 「っ!!」
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