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ー…ー…ー…
アリアが城からその姿を消して4時間、街中大騒ぎになっていた。
『アリルア様ーー!!』
『何処なのーー!?』
老若男女問わず、国中で大捜索が始まっていた。
「はぁ~!あのバカは、どこほっつき歩いてんだ…!?」
アーゼンは、自身の進退を案じていた。
ザワッ…!!
そんな時、街の中心でざわめきが。
「…ん?」
当然アーゼンもそれに気づいた。
「姫様!!」
アリアが、そこにいた。
「ょ、ようっ、父ちゃん…」
「アル、やっぱりお前らかぁぁあ!!アル、レイちゃん、ロージ!!」
「「「うぎゃあぁぁぁあ!!」」」
少し傷付き、服が汚れたアルがそこにいた。どうやら他の3人を庇ったようだ、その証拠に他の3人は全く傷どころか汚れ 一つない。
…一通り3人にゲンコツをカマした所で。
「…よく守ったな、アル。1人で戦ったんだろ?魔法使えるよーになったのか?」
「う、うん、頑張ったんだ。」
「…っ?何だ、泣いてんのか?」
いつもは破天荒なアルも、今夜の出来事は堪えたらしい、疲れたか元気が薄い。
「…こ、こゎ、怖がっだ。」
「よしよし、これに懲りたらもう無理するな。」
「…ヴン。言うこと聞くよ、」
クシャ、と頭を撫でられた事が、何より安堵感をくれた。
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