18人が本棚に入れています
本棚に追加
/265ページ
「さー帰るぞ~みんなー!」
アーゼンに4人は抱えられ、帰路を行く。
「降ろせークソ親父ー!」
「お?何だお前、さっき泣いてたクセに。」
「なっ、泣いてねーよ!」
目が腫れていた、それが何よりの証拠。
「うわ、見ろよレイ!アルのやつ泣いてたっぽいぜ!」
「うわ~、男の子なのに泣くって…ダサ。」
「お前らもう2度と守ってやんねーからな!?」
3人の掛け合いを見て、アリアは最後にまた笑顔が溢れた。
「フフフッ…」
(…姫様のこんな自然な笑顔、いつ振りに見たかな、)
今回の事件も、悪い事ばかりじゃなかったのだと、アーゼンは感じた。
『アイツらが、アリルアを…』
街角で、そんな彼らを睨む人物が1人。
その人物…次期王子・ルヴァイン。
最初のコメントを投稿しよう!