第1章

11/18
前へ
/18ページ
次へ
電話が鳴った…。 『こちら、塚本 憲一郎さんの携帯でしょうか』 「はい。塚本です。」 えっ?俺の名前は波野 周平だぞ。 『JKプロダクションの荻原と申します。先日はオーディションご苦労様でした。早速ですが結果をお伝え致します。』 「あっ、はい。先日はありがとうございました。あの…それで…。」 『おめでとうございます。塚本さん、合格です。』 「本当ですか!あああありがとうございます!」 『明日10時に、事務所までお越しください。詳しい説明はその時に致します。それと、今回はもうひとり合格者がいるんです。それも明日、お話します。では、よろしくお願いします。』 「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。ありがとうございました。失礼します。」 ……。 「やったー!やっぱり…俺、ツイてる!うわぁ…すげぇ!すげぇ!ヤバい…嬉しすぎる…。」 えーっ!なにっ!これ、なにっ! ……。 マジかよ…。 憑いてるのは…俺だった…。 オーディションを受けたのは俺自身だと思っていた…。でもこの人に…俺が憑いてたんだ…。 はっ…マジか…。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加