第1章

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それから数日、何の解決策も見つからず、ただ、塚本さんに憑いているだけ。 参った…実に参った…。 この人、何にも感じないのかな…。何だったらお祓いとか、やってくれないかな…。ったく!離れられないって何だよ!俺、何でここにいるのか、わかんねぇし。 ちょっと試しに話しかけてみた。もしかして…この人って、めっちゃ鈍感なんじゃねぇの?何の反応もなくて…がっかりだよ。 猫に威嚇されてんだぞ、犬にも吠えられるだろ、ベランダに雀も来なくなった。気づけよ! 何かイラっとする。ったく、何でもいいから俺を祓えよ! 俺のイメージだと憑かれるって言うとさ、ダークな感じでドロドロでヤバい事この上ないんだけど…。 俺の気分は…ドロドロしてないし、怨念めいた感じもない。何で塚本さんに憑いているのか…頼むから教えてくれぇぇ!
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