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そいつは俺に淡々と話す。飛んでもない内容の話を。
マジかよ…。俺が憑いているという衝撃を、ついこの間、味わったばかりなのに…。更に頭を鈍器でガツーンとヤられた感じだ。
俺も奴も死んでいる。死んだ時にこの地に留まった魂は1ヶ所に集められて区分けされるらしい。
レベル1からレベル5まであって、今、俺がいるのはレベル5だそうだ。
衝撃的な事実その2…恐ろしい方法。驚くことに憑いている人とは因縁があるという事。俺…恨んでんの?
だけど今、俺は、俺と塚本さんの間で何があったのか思い出せない。
離れる方法は、まず、因縁を思い出す事。次に相手の足を切り落とす事。繋がった影を切り離すという事らしい…それで自由になれると奴は言った。
は?足を切り落とす…?
その因縁を思い出した時…俺は塚本さんの足を切り落とすのか…。
恐ろしい…。どうなってんだよ…。
「お前、思い出したら、きっと躊躇なくスパッといくと思うぜ。」
「お、お前は、お前はどうなんだよ。」
「俺?俺ね、この人で3人目。楽勝~。」
「は?悪魔かよ!」
「ぶっ。笑える。俺が悪魔ならお前もね。」
イェイって、笑っていうのを呆然と見ていた。
「じゃな。」
「おぉ、あ、ありがとな…教えてくれて。」
「ふふっ。いいって。お前がそいつの足、狩ったら、きっとまた会うぜ。またな。」
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