第1章

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最終審査まであと1週間となった。焦りのせいか、日が経つのが早いんだよ。 あれから声は聞こえない。どうやら、置いてくる作戦は成功したらしい…?というか、憑いていたのかも定かではないんだけどね。 人物設定は30代のエリートサラリーマンに決めた。このサラリーマンには秘密がある。本当はオネエで、オネエ言葉を話すのに会社では凛々しい男で通っている。オンオフ使い分けてきたのに、仕事のストレスで精神的肉体的に限界が来た時にポロっとこぼしてしまった言葉、《…疲れた…もうイヤだ…》それも会社で、オネエ言葉で! あとは、雰囲気を醸し出すのみ!俺の腕の見せどころだ。ストーリー仕立てにしようっと。台本書くかな。 結局…在り来たりの設定になってしまった…。だが、演技次第で魅せられるはずだ。一人二役の舞台だ。 あっという間に、とうとう来た!来てしまった!明日が運命の日だ。
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