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誰に言う訳でもなく独り言を呟きながら服を脱ぎ、洗濯かごへ入れようとした瞬間、白い輝きを放つ見慣れないものが視界に飛び込んできた。
何だこれ? と、その白く小さなものを手にする。
純白に輝く三角形のそれは、手触りの良いスベスベの布で、中央部には小さなリボンが……って、パンツっ!
「うわぁぁぁっ! って、落ち着け。落ち着け、俺」
パンツなんて美玖のしましまパンツを毎日見ているし、脱がせている。
それに比べて、少し女の子度の高いパンツを手にしてしまったからって、それくらいでうろたえてどうするんだ。
妹のパンツをまじまじと手に取る様を誰かに見られた訳でもないのだが、やや後ろめたい気持ちで浴室へ。
とにかく、ゆっくり風呂に入ってクールダウンしよう。そう考えて浴槽の蓋を開けると、
「お兄ちゃん、遅いよー」
どういう訳か、小麦色の何かが視界に飛び込んできた。
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