第1話 俺の彼女は中学生並のおっぱい

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 なるほど。俺は毎日ご飯を食べてるけど、向こうには米なんて……あるのかな? まぁ、久々に実家の味を堪能させてあげたい気もする。  俺が食卓に着くと、隣に美玖が。斜め前に母さんが座る。何も言わなくても席が決まっているし、うちには美玖用のお箸や歯ブラシまであったりするのだ。   まぁ、五年も付き合っているし、幼馴染みだし。母さんの前で全裸でも動じないくらいだしな。 「けど、葵ちゃんって凄いですよねー。テニスをするために三年間もスペインで過ごすだなんて。向こうに行ったのって、中学一年生の時ですよね?」 「そうねー。でも、お父さんがスペインに転勤なんて事がなければ流石に行かせられなかったけどね」 「というか、父さんが寂しいからって強引に葵を誘った感じもするけどな」 「お父さんも初めて海外に転勤で不安だったのよ。それに、葵が居れば家事の出来ないお父さんも助かるし、葵もスペインでテニスが出来るし、貴方たちも二人っきりで過ごせるし、私も早く孫が見れそうだし、みんなwin-winよね」 ――ぶはぁっ! 「ちょ、ちょっと母さん!? 最後のはおかしいだろ」 「そ、そうですよ。葵ちゃんが居ても、美玖たちはイチャイチャしますよ?」  いや、美玖の発言もおかしいよ! 思わず、飲みかけてた味噌汁噴いたわ。 「てか、妹の前でイチャイチャなんて出来ねぇよっ! どんだけ強靭なハートしてんだよっ!」 「卓哉。葵の前でイチャイチャ出来ないなんて……それは、葵も入れて三人でイチャイチャするって事なのっ!?」 「どう解釈したら、そうなるんだよっ! 三人でイチャイチャの意味がわかんねーよっ!」 「えぇっ! 三人がダメなら……お母さんも混ざれって事!? 美玖ちゃん、良いかしら?」 「良い訳、あるかぁぁぁっ!」  もういっその事、葵が帰ってくる代わりに母さんがスペインへ行ってはどうだろうか。  三年前は俺も高校受験とかがあって母さんと一緒に日本へ残ったけど、もう俺も十八歳だしな。美玖が居れば、家事も何とかなるだろうし、いろいろと邪魔されないだろうし。  父さんだって母さんが居れば寂しくないし、家事もしてくれる。そして、俺と美玖が結婚式を挙げる時は、新婚旅行を兼ねてスペインでやればいい。ヨーロッパの古城で結婚式とかカッコ良いしさ。  そうだ、それが良い。我ながら名案じゃないか。
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