伝言犬ココロンの誕生

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次の日の朝、ココロンは目が覚めました。 涙のあとがついていない朝は本当に久しぶりです。 ココロンは昨晩のことは本当にあったことだとすぐに分かりました。 じゃあ、人間の言葉を話せるのかも……。 ココロンは早速声を出すことにしました。 「あ……。私、話せる……!」 ココロンがおどろいていると、鼻先に何か甘そうな、でも雨が降る前のしめった匂いがしました。 この匂いが「ありがとう」を言えずに心苦しく思っているものの匂いなんだわ。 この匂いの元へ私、行かないと! ココロンは一歩、右前足を踏み出しました。 すると次の瞬間、ココロンは静かな浜辺にいました。
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