第一章 ネッシーとおんみょうじさん

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「で」 改めて向かい合って座った二人は、お茶とお菓子を頂きながら話をしていた。 「で?」 「今日あたしが来た理由な。メールにも書いたけどあんた多分分かってへんやろと思ってな」 「ああ…なるほど」 おんみょうじさんは携帯を操作してメールの受信ボックスを確認する。 昨日届いたメールを声に出して読みだした。 「えっと、『おきてるかー。突然で悪いけど、面白い話があるから明日事務所に行くわ。授業が終わってからやからなんか用事があったら連絡お願いします』?」 「そのメール。続きに書いてるやろ」 「えーっと…『面白い話って言うのな… 淀川にネッシーが出たんや』」
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