第一章 車之轍の思い

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 ガラガラガラー。 「ふんふんふんふーん♪」 始めまして!私、車之轍と申します。え?何か今日はきげんがいいねって?当たり前です!なんたって今日は昌浩様とドライブの日なのですから!え?そんなの聞いてないって?ではお教えしましょう、そうこの話のはったんは昨日からでした…  あっ!あれは!ある人影に気づいた私はもう特急で体を走らせた 「昌浩様ー!」 名を呼ばれた人影の正体安部昌浩が振り向くそして… 「車之轍!」 すぐに私は昌浩様の隣に到着した 「今日はどうしたんだい?」 私はすぐに答えようとする 「あっ!今日はですね…」 「…」 うー…今日も駄目でした… 「…もっくん…車之轍はなんて言ったの?」 もっくんと言われた白い物の怪は呆れたような顔をして言った 「お前なぁー車之轍の主何だから式の言葉ぐらい分かれよ…晴明の孫よ…」 「孫言うな!」 「!?わっ私めの事ならいいのです!すみません物の怪さん昌浩様に先程の用件を伝えてくれませんか?」 物の怪は快く受けて昌浩に説明した。内容はこうだ…「仕事が終わってきっと疲れているだろうから私が安部宅までお送りしましょう」 というものだった。だがその答えは… 「うーん…遠慮しとくよ」 !? 「なっなぜです!?もしや私何かしましたか!?」  「あー…違う違うそうじゃなくてな…」 と言って物の怪が手を振りながら言った つまり「どれだけ心が優しくて人を襲ったりしないとはいえ見た目は立派に恐ろしいのだから車之轍で乗って帰ったら目立ってしまって後が大変だろう」 と言うことであった 「そっ…そうですよね…」 ショボーンとしていると 「…それなら明日の夜にドライブっていうのならどう?」 私は二つ返事でOKした。 こんな心優しい昌浩様、そんな昌浩様に仕える自分はとても幸せ者だなと思っていたのであった ※ドライブはとても楽しく終わりました  めでたしめでたし
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